XGRIDS LCCにHDエンハンスメント機能が実装

2025年7月31日 【お知らせ

XGRIDS LCC HDエンハンスメント

Lixel Cyber Color Studioのアップデートにより空間認識や空中・地上マップ融合など様々な機能が追加されました。その中のうちの1つ【HDエンハンスメント機能】をご紹介します。

HDエンハンスメント機能は、XGRIDS社の3D空間再構築ソフトウェア「Lixel Cyber Color Studio(LCC)」に搭載された高精細化オプションです。

本機能では、スキャンデータに加えて高解像度の写真を取り込むことで、質感やディテールの再現性を大幅に向上させることが可能です。
撮影に使用する画像は、一眼レフカメラやスマートフォンにも対応しており、計測作業の合間に手軽に撮影を行うことができます。
詳細に確認したい箇所のみを撮影することで、高精度モデルの構築が可能となります。

今回は線路下の橋脚を対象にHDエンハンスメント機能を検証します。

計測と撮影

線路の下の橋脚をXGRIDS Kitty K1を使用して計測を行った。

計測後、ミラーレスカメラで橋脚1本分を撮影を行う。写真ができるだけラップするように横に歩きながらシャッターを切る。

橋脚の写真は合計24枚を使用。柱の表側をまんべんなく映して撮影を行った。

解析時、データ取り込みの際に写真を追加するだけでどの位置の写真なのかを自動で判別、適応してくれるため難しい操作は必要ない。

データを確認

←HDエンハンスメントなし               HDエンハンスメントあり→

本来であれば日蔭になって暗いはずだが、写真の露出に合わせて全体的に明るく鮮やかに見える
レンガの境目や表面の細かなキズまで鮮明に確認できる
ペンキの飛び散った跡や石のゴツゴツとした風合いもしっかりと表現

他の場所でも撮ってみた

角ばった箇所や1つ1つのボルトも確認できる
コントラストが強くなり、文字は読みやすくなる
室外機のメッシュ部分1つ1つを認識できる
色は鮮やかになり、ビニールの質感がよりリアルになる

HDエンハンスメント機能の活用により、モデルの生成精度が一層向上し、より鮮明な3D表現が可能となりました。
特に、ガウススプラッティング技術においてズーム時に生じがちなぼやけた描写も、本機能によって効果的に補完され、細部まで明瞭に再現することが期待されます。