AUTOCADポリライン、3Dポリライン、計画線の使い分け

2025年3月17日 【ソフトウェア

AUTOCAD各種ライン使い分け

AUTOCADには様々な線を引く機能があります。目的に合った機能を使うことで、より便利に、効率よく作図することが可能です。
中でも「ポリライン」「3Dポリライン」「計画線」はよく使う機能であり、それぞれの特性を理解すると非常に役立ちます。
3つの機能について紹介いたします。

ポリライン

ポリラインは、連続した線分や円弧などを組み合わせて一つのオブジェクトとして扱うことができる機能です。これにより、選択や編集が簡単になります。ポリラインは通常、2D図面で使用され、同一の平面上に描かれます。
始点と終点を同一点にすると閉じた図形として扱うことができ、ハッチングや面積計算をすることができます。

同一の平面上の線分や円弧を結合してポリラインにしたり、逆にポリラインを分解して線分などのオブジェクトにすることが可能です。

3Dポリライン

3Dポリラインは、ポリラインの頂点に高さ情報を持たせることができます。これにより、立体的な作図が可能になります。ただし、3Dポリラインには円弧を含めることはできません。

計画線

計画線は、Civil 3Dで使用される3Dオブジェクトで、3Dモデルの作成に便利な機能を持っています。計画線は3Dポリラインのように頂点に標高データを持ちます。計画線では標高エディタを使って高さ情報を容易に編集・管理できます。頂点の追加や削除、一定の勾配を設定することも可能です。さらに、曲線を含む線を扱うことができるため、より柔軟な作図に対応することができます。地形に沿った線を引いたり、配管の線形パスを作成する時など様々な場面で役立ちます。

まとめ

ポリラインは2D図面に、3Dポリラインは立体的な設計に、計画線は高度な3Dモデルの作成に適しています。これらの機能を理解し、使い分けることで、AutoCADでの作図がより効率的になります。

機能できることできないこと
ポリライン・連続した線分や円弧を一つのオブジェクトとして扱う
・2D図面で使用
・ハッチングや面積計算が可能
・高さ情報を持たせることができない
3Dポリライン・頂点に高さ情報を持たせる
・立体的な作図が可能
・円弧を含めることができない
計画線・頂点に標高データを持たせる
・標高エディタで高さ情報を編集・管理
・曲線を含む線を扱う
・3Dモデルの作成に便利
・特定の制限なし(柔軟な作図が可能)